Orthodontics

歯並びが悪いまま放置していると…

• むし歯・歯周病になりやすい

  歯並びが乱れることで歯ブラシを当てることが困難になり、磨いているつもりでも磨けていないという磨き残しが発生する可能性があります。また、かみ合わせが乱れることで1本1本の歯にかかる負担のバランスが崩れてしまい、歯や歯肉への負担が大きくなることも。歯肉への負担が大きくなれば歯周病のリスクを高め、歯が傷つくとむし歯菌が侵食し、むし歯の発生リスクが高まってしまいます。

• 発音障害につながる

  歯並びが乱れると、上下のかみ合わせの間に隙間ができてしまうことで息が漏れ、発音が難しくなることも。唇や舌が引っかかり、思うように舌を動かせなくなることで滑舌に影響が出てしまうこともあります。滑舌が悪い、人と話すのが億劫だ、そんな悩みを抱えている方は、もしかしたら歯並びが原因かもしれません。一度、歯科医師に相談してみませんか？

• 胃や腸へ負担がかかる

  かみ合わせが乱れ、正しく噛むことができなくなると食べ物がうまく噛みきれなくなります。さらにそれが癖になることで、無意識にあまり噛まずに飲み込むような食生活になってしまうことも。噛まない習慣が身につくと消化器官に負担がかかってしまいます。消化器官の負担は栄養の吸収の阻害につながり、発達や発育に影響を及ぼす可能性も隠れています。

• 精神的なストレスにつながる

  歯並びの乱れはコンプレックスに繋がり、大きなストレスを生むことがあります。歯並びが気になって人前で笑えない、人の視線が気になってマスクが手放せない、うまく話せなくて人と喋るのが億劫、歯並びが原因で起こるストレスは、精神疾患まで発展することもあります。

小児矯正で取り扱う器具

プレオルソ

プレオルソとは、マウスピース式矯正装置です。4歳から9歳頃までの小児が対象となる装置で、歯並びを改善することを目的として使用します。ワイヤーを用いて歯を直接動かす矯正との大きな違いは、歯並びを悪くするお口周りの習癖や筋肉を改善することで間接的に歯並びを整えることにあります。舌と頬、お口周りの筋肉のバランスが悪くなることで歯並びは乱れます。プレオルソは筋肉のバランスを整えることで、自然と歯並びが改善されていくことを目的としています。

• Meritメリット

  • マウスピース式なので、取り外しができる
  • 矯正中でも歯を清潔に保ちやすい
  • 柔らかい素材のため、装着感が良い

• Demeritデメリット

  • 保険が適用できないため自費診療となる
  • 装着時間によって効果に差が出る
  • 長期的な治療となる

パナシールド

パナシールドとは、小児期の反対咬合の改善・初期治療を目的としたマウスピース型矯正装置です。パナシールドを使うことで下がってしまった舌を正しい位置に戻し、お口周りの筋機能のバランスを保ちます。プレオルソと同じく、お口周りの筋肉の発達やお口周りの癖を改善することで、歯並びが乱れる原因の根本にアプローチして歯並びの改善を目指します。

• Meritメリット

  • マウスピース式なので、取り外しができる
  • 矯正中でも歯を清潔に保ちやすい
  • 舌の位置を矯正できる

• Demeritデメリット

  • 保険が適用できないため自費診療となる
  • 装着時間によって効果に差が出る
  • 長期的に治療を続ける必要がある

拡大プレート

拡大プレートとは、抜歯せずに歯が生えるスペースを作るための装置です。上顎、下顎の歯を頬側に移動させ、歯列全体を拡大します。装置の取り外しと装置の調整を患者様ご自身で行っていただくため、患者様の生活に合わせて取り外しが行えます。しかし、装着の時間が短くなると歯列の移動も行えないため、矯正治療が滞ることもあります。

• Meritメリット

  • 抜歯せずに矯正治療ができる
  • 取り外しが可能で、口腔内を清潔に保ちやすい
  • 見た目に目立ちにくい

• Demeritデメリット

  • 保険が適用できないため自費診療となる
  • すべての歯並びに適応できない
  • 使用時間によって効果に差が出る

成人矯正で取り扱う器具

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる器具を歯面に取り付け、ワイヤーの弾性によって動かしたい方向に歯を動かす一般的な矯正治療法です。引っ張る力が強く、歯を支える骨の吸収等が起こるため装着直後、調整直後は痛みが伴うこともありますが、適応範囲が広いため様々な歯並びの方に対応することができます。

• Meritメリット

  • 幅広い症例に対応している

• Demeritデメリット

  • 保険が適用できないため自費診療となる
  • 金属なので目立ちやすい傾向にある